薬剤師は勝ち組か負け組か?当たり前だけどそれは本人次第です

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薬剤師は勝ち組と思う人もいるが、その答えは一概には言えません。

この記事では、薬剤師が勝ち組なのか負け組なのかを薬剤師歴25年の薬剤師社長が詳しく解説しています。

記事を読むことで、薬剤師としての可能性や魅力を深く理解することができるでしょう。

記事のポイント
  • 薬剤師としての市場価値や魅力
  • 薬剤師のキャリアパスや専門知識の重要性
  • 薬剤師の役割や業務内容
  • 薬剤師としての成長や学習の必要性
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目次

薬剤師としての勝ち組の条件

薬剤師の勝ち組負け組論争は、時々耳にしますが、結論はそれは自分自身の視点と他人の視点は異なるので答えはないということになりますが、それでは読者の回答にはならないので客観的に見た一般論として解説したいと思います。

大前提として薬剤師は薬を専門とする医療人ですので、収入は人の痛みの上に成り立っていることを忘れてはいけません。薬剤師を志す学生さんの励みになることを前提として実体験に基づいて執筆します。

薬剤師が勝ち組と言われる真実

薬剤師としての勝ち組と言われるのは、年収が一般的なサラリーマンの平均年収、約450万円を大きく上回るだけでなく、その背景には多くの要因が絡んでいます。

実際に私が勤務していた薬局では、年収が700万円以上の薬剤師も少なくありませんでした。この収入の背景には、専門的な知識を駆使して患者さんの健康をサポートすることでの充実感や、職場環境の良さ、キャリアの展望などが大きく影響しています。

また、勝ち組とされる薬剤師は、新しい医薬品の情報や治療法を常に学び、その知識を患者さんのために活かしています。

私自身も、毎月数回の研修やセミナーに参加し、最新の医薬品情報を取り入れる努力をしています。

このような継続的な学びが、薬剤師としての専門性を高め、収入向上に繋がっています。

さらに、薬剤師としてのキャリアの中で、自ら薬局を開設することを目指す人もいます。

独立して薬局を開業した薬剤師は、開業初年度から年収が1000万円を超えるなど、その収入は飛躍的に増加した人もいますし、他店舗展開で株式上場して億の収入を得ている人もいます。

もちろん、開業にはリスクも伴いますが、そのリスクを乗り越えることで、薬剤師としての勝ち組の道が広がっています。

薬剤師が勝ち組になるための3つの軸

  1. 専門知識の深化: 薬剤師としての専門知識は、その価値を高める最も基本的な要素です。私の場合、若い頃は毎月定期的に医薬関連の文献や書籍を読み込むことで、最新の薬の情報や治療法を学んでいました。実際、この努力のおかげで、患者さんからの難しい質問にも迅速に答えることができ、信頼を得ることができました。また医師とも学術的な会話ができるようになったことで自信も深まりました。
  2. コミュニケーション能力: 薬剤師の業務は、専門知識だけでなく、患者さんや他の医療スタッフとのコミュニケーションが非常に重要です。私は、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、毎回の対応でフィードバックを受け取ることを心掛けています。
  3. キャリアの展望: 薬剤師としてのキャリアの展望は、将来性を考える上で非常に重要です。私の経験によれば、継続的な学びや資格取得、例えば認定薬剤師や専門薬剤師などの認定を取得することで、年収が平均的な薬剤師より跳ね上がるケースも珍しくありません。さらに、自らの薬局を開業することを目指すことで、収入やキャリアの幅をさらに広げることが可能です。その可能性は無限で、独立して薬局を開業した薬剤師で、開業からわずか3年で年収が1,500万円を超える人もいます。

女性薬剤師が勝ち組と言われる理由

女性薬剤師が勝ち組とされる背景には、いくつかの要因が絡んでいます。まず、薬剤師の年収において、男女の差がほとんどないという点は大きな魅力となっています。

実際、私の知人である女性薬剤師の中には、年収800万円以上を稼いでいる人も珍しくはありません。この数字は、日本の平均的な女性の年収を大きく上回っています。

3年目薬剤師

薬剤師は男も女も関係ないよ

また、日本の労働環境においては、出産や育児で一時的に退職する女性が多い中、薬剤師はその免許職としての強みを活かし、仕事に復帰しやすいという特徴があります。

私の周りでも、出産後に数年のブランクを経ても、再び薬局や病院での仕事を見つけることができた友人が多数います。

女性薬剤師は非常にコミュニケーション能力が高く、患者さんとの関係構築に長けています。

また、勉強熱心で真面目な性格の人が多く、そのために専門的な知識を深めることにも熱心です。

これらの特性が、女性薬剤師が「勝ち組」としての地位を築く大きな要因となっていると感じています。

1年目薬剤師

育児が終われば即薬剤師で復帰よ

薬剤師が羨ましいと思われるポイントとは?

薬剤師が羨ましいと思われるポイントはいくつかあります。具体的に挙げると、以下のような点が考えられます。

  1. 安定した収入: 薬剤師の初任給は他の業種と比較しても高く、新卒の平均年収は400〜500万円と言われています。私の知人で、過疎地域やドラッグストア、地方の調剤チェーンで働く薬剤師は、さらに高い年収、例えば600万円以上を手にしています。このような収入の安定性は、多くの人々から羨ましがられる要因となっています。
  2. 専門的な知識の活用: 薬剤師としての業務は、専門的な知識を活かして患者さんの健康をサポートするものです。私自身、患者さんから「あなたのアドバイスのおかげで健康を取り戻せた」という感謝の言葉を受け取ることがあり、その達成感は計り知れません。
  3. 多様なキャリアパス: 薬剤師は、調剤薬局や病院だけでなく、製薬会社や研究機関など、多岐にわたります。私の友人の中には、大手製薬会社での研究職や開発職、海外勤務を選んだ人もおり、そのキャリアの幅広さには驚かされます。また理系の中でも潰しの効く学部とも言われます。それは化学を得意としている人が多く、化学系の企業などに勤務することもできるからでしょう。

これらのポイントを考慮すると、薬剤師という職業が、多くの人々から羨ましく思われる理由がよくわかります。

薬剤師 離職率の真実

新卒薬剤師の離職率は10%程度と言われ、一般的な新卒者と同等と言えるでしょう。私の経験上、薬剤師の離職の一番の要因は収入よりも圧倒的に人間関係によるものが多いと感じています。次に待遇改善でしょうか・・いろいろ経験を積みたいと前向きな離職もも待遇改善と同じくらいいる・・これが私の肌感覚です。

薬剤師 将来性の展望

薬剤師の職種は、今後の社会的背景を考えると、非常に明るい将来性を持っていると言えます。私の経験や観察からも、以下のようなポイントが将来性の高さを裏付けています。

  1. 高齢化社会の進行: 日本の高齢者の割合は増加の一途をたどっており、2025年には全人口の約3割が65歳以上となると予測されています。この高齢化が進む中、私自身も、高齢の患者さんが増えていることを実感しています。
  2. 新薬の開発と治療法の進化: 近年、がんや難病の治療薬が次々と開発されています。これらの新薬の取り扱いや、それに伴う副作用の管理には、専門的な知識を持つ薬剤師の役割が不可欠です。私の友人で製薬会社に勤務する薬剤師は、新薬の開発に関わる業務に携わっており、その重要性を日々感じています。
  3. 多様なキャリアパス: 薬剤師のキャリアは、調剤薬局や病院だけでなく、製薬会社や研究機関、さらには健康相談や健康サポートの分野でも活躍の場が広がっています。私の知人の中には、健康食品の開発や健康相談の専門家として独立した人もおり、そのキャリアの多様性には驚かされます。

警察の鑑識官として働いている同級生もいますよ

これらの要因を考慮すると、薬剤師としての将来性は非常に高いと言えるでしょう。

薬剤師のきつい環境での働き方

薬剤師としての業務は、外から見るよりもはるかに厳しい環境での仕事が求められることが多いです。私自身も、以下のような経験を通して、その厳しさを実感しています。

  1. 長時間の立ち仕事: 薬剤師の仕事は、ほとんどが立ちながらの業務です。私の場合、一日8時間以上立ちっぱなしでの業務が続くことも珍しくありません。これにより、足腰への負担が増大し、疲労が蓄積します。
  2. 高度な専門知識の必要性: 薬の知識だけでなく、患者さんの病状や他の薬との相互作用など、多岐にわたる情報を即座に把握し、適切なアドバイスをする必要があり、間違いをしてはいけないプレッシャーがある。
  3. 患者さんとのコミュニケーション: 薬剤師として、患者さんとのコミュニケーションは避けては通れません。私の経験上、患者さんの不安や疑問を解消することは、時に精神的なストレスとなります。特に、薬の副作用や治療法に関する質問には、的確に答える必要があります。
認定実務指導薬剤師

何年仕事をしても、気を使う仕事だから疲れる

1年目薬剤師

私はまだ慣れないからなのか、足が浮腫んできますよ

しかし、これらの厳しい環境の中での仕事を通じて、患者さんからの感謝の言葉や、自らの成長を実感することができます。私にとって、これが薬剤師としての最大のやりがいと言えるでしょう。

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薬剤師としての勝ち組への道

薬剤師としての勝ち組の定義

勝ち組とは、一般的には成功者や上位者を指す言葉です。薬剤師としての勝ち組の定義も患者さんからの信頼や、自身の成長、そして職場での充実感など、多岐にわたる要素が考えられますが、やはり高収入や地位のことが一番気になる人が多いでしょう。

薬剤師としての安定性の秘密

薬剤師という職種は、多くの人々にとって安定した職業としてのイメージが強いです。その背景には医薬品に関する法令が存在し薬剤師に独占的な業務が与えられており、この安定性が生まれています。

具体的に見ていきましょう。

  1. 専門的な知識の独占: 薬剤師は、医薬品に関する深い知識と技術を持っています。この専門的な知識は、他の職種では得られないものであり、医療現場での需要が絶えることはありません。私自身も、病院や薬局での勤務を通じて、その知識がどれほど価値あるものであるかを実感しています。
  2. 医薬品の不可欠性: 人々の健康を維持・向上させるためには、医薬品は欠かせない存在です。そして、それらの医薬品を適切に提供・管理する役割を担うのが薬剤師です。このため、薬剤師の役割は常に求められるものとなっています。
  3. 医薬品の業の独占:薬局開設許可、医薬品販売業、医薬品製造業等々医薬品を扱う業には薬剤師の配置が必須であり業を行うことが禁じられています。
薬剤師社長

独占した業務があるといことは、それだけの責任もあるということを忘れちゃいけない

以上の要因により、薬剤師という職種は、未来に向けてもその安定性を保ち続けることが期待されます。

薬剤師としての勝ち組のライフスタイル

勝ち組という言葉は、成功や豊かさを意味するものとして多くの人々に認識されています。薬剤師としての勝ち組のライフスタイルは、単に経済的な成功だけではなく、心の豊かさや人間関係の充実も含まれると私は考えています。

  1. 経済的な安定: 平均年収が600万円弱と、他の職種に比べて高収入を得ることができる薬剤師。私自身も、この安定した収入により、趣味や旅行、さらなる学びのためのセミナーや研修に投資することができています。
  2. 充実したプライベート: 高収入だけでなく、しっかりと休日を取得することで、家族や友人との時間を大切にしています。私の場合、週末は趣味のゴルフや家族とのアウトドアを楽しんでいます。
  3. 人間関係の深化: 薬剤師としての仕事は、患者さんや他の医療スタッフとのコミュニケーションが欠かせません。このような日々のコミュニケーションを通じて、多くの人々との深い関係を築くことができています。
  4. 継続的な成長: 薬剤師としての専門的な知識や技術を磨き続けることで、自分自身の成長を実感することができます。私は、毎年数回の研修やセミナーに参加し、最新の情報や技術を学んでいます。

薬剤師としての勝ち組の人間関係の築き方

薬剤師としての人間関係の築き方は、キャリアの成功だけでなく、日々の業務の質をも大きく左右します。

私がこれまでのキャリアで学んできたことは、人間関係の成功の鍵は「信頼」にあるということです。

  1. 相手の立場を尊重: 患者さんや他の医療スタッフとの関係では、相手の立場や意見を尊重することが大切です。私の場合、患者さんの意見や要望をしっかりと聞き、それに基づいて最適なアドバイスや対応を心掛けています。
  2. 明確なコミュニケーション: 誤解や不信感は、コミュニケーションの不足から生じることが多いです。私は、常に明確でわかりやすい言葉を使い、必要な情報を適切に伝えるよう努力しています。
  3. チームワークの重視: 薬剤師の業務は、他の医療スタッフとの連携が不可欠です。私は、チーム内での役割分担や情報共有を徹底し、スムーズな業務遂行を目指しています。
  4. 継続的な関係性の構築: 一度築いた人間関係を継続的に深化させることで、より強固な信頼関係を築くことができます。私は、定期的にフィードバックを交換したり、共同での研修や勉強会に参加することで、関係性を強化しています。

薬剤師としての勝ち組のキャリアプラン

キャリアプランの策定は、薬剤師としての長期的な成功を追求するための鍵となります。私自身のキャリアを振り返ると、以下の3つのステップが勝ち組としての道を切り開くための要となっています。

  1. 専門的な知識の深化: 初めは一般的な薬剤師としての業務を学びましたが、5年目を迎える頃には、特定の疾患領域、例えば糖尿病や心血管疾患に特化した知識を深めることを目指しました。これにより、患者さんや医師からの信頼を獲得することができました。
  2. 資格取得と継続的な学び: 薬剤師としての基本的な資格だけでなく、認定薬剤師などの上位資格を取得することで、キャリアの幅を広げることができました。また、毎年参加する専門のセミナーや研修は、最新の医療情報をキャッチアップするための貴重な機会となっています。
  3. 明確なキャリアのビジョン: 10年後、20年後の自分をどのように見ているか。私は、地域の健康サポートを担う薬局の経営者として、地域医療に貢献することを目指してきました。ビジョンを持つことで、日々の業務にも方向性と意味を持たせることができています。
薬剤師社長

結局のところ私は別に勝組とも負け組とも思ってないです

管理薬剤師

人それぞれ勝組だと思えれば、それでいいのでは・・

まとめ

  • 薬剤師の市場価値はその専門知識によって高まる
  • 成功する薬剤師には継続的な学習と専門知識の深化が不可欠である
  • 高収入を得る薬剤師は多く、年収700万円以上の例も少なくない
  • 勝ち組とされる薬剤師は新しい医薬品の情報を常に学び、患者のために活かしている
  • 独立開業する薬剤師は収入が飛躍的に増加する可能性がある
  • 女性薬剤師は男女差が少なく、出産後の復職が比較的容易である
  • 薬剤師は安定した収入と多様なキャリアパスを持つ
  • 将来性は高齢化社会や新薬開発の進展により明るい
  • 薬剤師の仕事は精神的・肉体的な負担が大きいが、それに見合うやりがいがある
  • 勝ち組の薬剤師は患者からの信頼や職場での充実感を得ている
  • 薬剤師の職種は専門的な知識の独占と医薬品の不可欠性により安定している
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